Nikonでミラーレスカメラ(Zマウント)を楽しんでいる人が気になっていることの1つに
FTZ IIとFマウントレンズってどうなんだろう
Fマウントの方がレンズも多いし安いんだけどなあ
というFマウントでZマウントのミラーレスカメラを運用できないのか問題があるのではないでしょうか。今回は、カメラ初心者が趣味でFTZ IIを活用して良い写真が撮れるのか作例を交えて紹介させていただきます。
この記事の対象者
NikonZマウントのミラーレスを使っているが、レンズ資産の問題や予算の問題でFTZ IIとFマウントレンズの活用を検討している方
FTZ IIを使ってFマウントレンズでポートレート撮影に挑戦してみたい方
FTZ IIとは
そもそものお話ですが、NikonのカメラにはFマウントのカメラとZマウントのカメラの2種類があります。
Fマウント | Nikonの一眼レフカメラ | D6、D500のようなDで始まるカメラ |
Zマウント | Nikonのミラーレス一眼カメラ | Z9、Z5のようにZから始まるカメラ |
簡単に分けるとこんな感じです。そして、マウントが異なると同じNikonでもレンズを取り付けができませんのでZ5のボディにFマウントのレンズは通常つけることができません。
ただし、Nikonから販売されている「FTZ II」というマウントアダプターを間にかませることでNikonZのカメラボディでFマウントのレンズをつけて撮影できるようになります。
ちなみにFTZ IIですが純正なので他社が出しているマウントアダプターより非常に高価です。しかし、その分レンズやボディと質感は揃っているのでそこまで違和感なく活用できました。
使ってみた感想としては
FTZ II自体は大きい。(幅×高さ×奥行き)約70 mm × 70 mm × 36 mm(突起部除く)
使っていて動きや見た目に違和感はほとんどない。
出てくる絵も非常に魅力的。
ということで結論、いろんな方におすすめできるマウントアダプターでした。
ポートレートに使った機材紹介
今回は、Nikonのフルサイズミラーレス「NikonZ5」にFマウントの中望遠単焦点レンズの「AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G」を使って撮影してきました。
この「AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G」のレンズですが、F1.8の明るい単焦点レンズですがAmazonで新品5万円とZマウントレンズより非常に安く購入することができます。
ちなみにFマウントのF1.8単焦点レンズはどの画角も非常に安く購入できるので単焦点を揃えたい方にとっては
「FTZ II」+「Fマウントレンズ」
の購入は非常に良い選択肢になるはずです。
85mm,50mm,35mmのF1.8単焦点はZマウントでも販売されていますが、価格が全然違いますので今回の作例を見て画質が気にならない方でしたらZで揃えるより幸せになれるでしょう。
ポートレート作例①
こちらカラフルなチューリップ畑を背景に入れながらポートレート撮影してみた写真になります。
まあ確かにボケ方が綺麗かと言われると雑味のある部分もありますし、背景の右上に出ている玉ボケも周辺なのでだいぶレモン型になっています。
しかし、ピント面の解像度はもちろん必要十分な写真が撮れているのではないでしょうか。
少なくとも、これから趣味でカメラを始めたいような初心者カメラマンにとっては十分すぎる撮影体験です。
ポートレート作例②
こちらは縦構図での撮影ですが、いかがでしょうか。髪の毛1本1本潰れずにある程度しっかり解像されています。
前ボケ部分は少し流れているかもしれませんが、それでも綺麗にボケてくれているので写真の表現として奥行き感をしっかりだせていて良いかなと。これも趣味で初心者が使う用途において何の問題もない描写性能です。
ポートレート撮影③
こちらは手前のチューリップをぼかし切らずにしっかり副題として表現することを意識して撮影してみました。
FTZ II+Fマウントレンズでも瞳オートフォーカスまでしっかり動いてくれるので、ピントがズレることもなくしっかり被写体を写すことができています。この写真ぐらい斜めを向いてもらっていてもしっかりピントが合っていたので、基本的にはAFで困ることもなく使っていただけるでしょう。
ポートレート撮影④
3枚目と同じ場所ですが、被写体によって撮ることでまた先ほどとは違った表現ができています。
やはり、10年ほど前のレンズにはなりますので最新のZレンズと比べると色収差や周辺部の流れなどは起こりますが、プロや描写オタクのような方でなければ気にされることもなく、満足していただける画質で撮影ができそうです。
FTZ IIを使ってポートレート撮影した感想
正直結論としては、
できる性能です。特に上部で紹介させていただいた3本は
これぐらいの差がありますが、使って出てきた絵に差額13万円分の価値を感じられるかでいうと、ほとんどの方には難しいでしょう。少なくとも一般のカメラ非ユーザーの方は一切わからないでしょう。
予算を抑えて様々なレンズを揃えたい。
一眼レフからレンズ資産を残したままミラーレスシステム移行したい。
という方は迷わずFTZ II+FマウントレンズをZマウントカメラで運用を始めてもらえる性能です。
レンズ交換する選択肢があるということ自体がミラーレスカメラの面白さですし、このFTZ IIを活用して低予算で数本のレンズを使えるようになるというのは非常に魅力的で満足できる結果になるはずです。
逆に
少しでも描写性能を上げたい
古いレンズは買いたくない(常に新しいものを使いたい)
このような方は費用を犠牲にしてでも、ZマウントのSラインに絞ってレンズを揃えるのが良いでしょう。
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[…] 【FTZ IIでFマウントレンズを使う】人物ポートレート撮影をしてみた! […]