カメラを買いたいんだけど、背面モニターにも種類があるらしい。
写真ならチルト式が良いらしい?
動画も撮るならバリアングル一択?
これからカメラを始めようとしている方で、背面モニターの稼働方式で悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。Youtubeで調べると「スチルならチルト、動画も撮るならバリアングルがおすすめ」という内容をよく耳にします。
ただ、3年前に完全に未経験から趣味で始めた私の見解は少し違います。
アマチュアで趣味で使っている視点から、「チルトVSバリアングル」について決着をつけていきたいと思います。
ちなみに私は、現在
NikonZ8 | 4軸チルト式 |
NikonZ5 | チルト式 |
NikonZ30 | バリアングル式 |
チルトとバリアングルのカメラを併用しています。その前はバリアングルをメインに使っていました。
この記事の対象者
- カメラの購入を検討しているが、「チルト式」「バリアングル式」で悩んでいる方
- そもそも背面モニターの種類について理解しておきたい方
結論:趣味で使うなら背面モニターは「バリアングル」がおすすめ
結論ですが、写真をメインで始めたい方も動画をメインで始めたい方も、迷っている方も基本的には「バリアングル」のカメラを優先して検討することをおすすめします。
少し昔のカメラの場合、そもそもモニターが稼働しないものもありますが、予算が許すのであれば避けておくのが無難だと思います。
バリアングルとチルトの違い
そもそもモニター稼働方式の「バリアングル」と「チルト」についてですが
①バリアングル式とは
- モニターを横開きすることができる。(開いてから上下自由に角度を作ることができる。)
- さまざまなアングルに調整でき、自撮り撮影も簡単にできる。
- 縦位置(カメラを縦にして撮影)でも無理な体制を取ることなく、自然に撮影ができる。
- カメラのセンサー位置とモニターの位置がズレる(光軸ズレ)ため、違和感を感じやすい
- まずモニターを横に開く必要があり、ツーアクション必要になる。
②チルト式とは
- モニターを上下に開くことができる。
- バリアングルと比べて横に開く手間がないので、ワンアクションでアングルを変えられる。
- バリアングルよりもカメラとモニターの接地面が広いので安心できる。
- 普通のチルトは縦位置の際はうまく活用できない。
- バリアングルよりも稼働範囲が狭い。
※追記
3軸チルト、4軸チルトなど縦位置でも撮影できる進化したチルト式も販売されています。今回は、それらは「例外」として後ほど扱います。Z8は4軸チルトで縦位置でもワンアクションで角度をつけることができます。
バリアングルをおすすめする理由
①ローポジション+縦位置(縦構図)の撮影がとりやすい
バリアングルをおすすめする理由ですが、これが一番大きいです。
チルト式は確かに横位置で使う分には非常に使いやすいのですが、縦位置になると非常に不便です。
プロの方や商業撮影などであれば、撮影者が地面に寝転んでファインダーを覗いて撮影すれば良いかもしれませんが、私たちアマチュアがそれをするのは抵抗がありますよね。
できれば、目立つことなく撮影したいはずです。(寝転がって写真撮ってたらヒソヒソされますからね。)
その点、バリアングルであれば
こんな感じでモニターを動かすことができるので、撮影者が必要以上に動くことなく撮影することができます。
地面スレスレにカメラを置いて見上げる角度の写真は結構映えますからね、バリアングルをうまく活用したいところです。
②モニターの安心感が違う
これはカメラ初心者の方であればあるほどメリットに感じやすいのが、持ち運ぶ時の安心感です。
慣れてきて取り扱いもスムーズにできれば気にならないのですが、カメラを始めたての頃は「ぶつけないか」「壊れないか」結構ヒヤヒヤします。
モニターもそうで、
スマホみたく割れたら。。。
と心配になります。
上記の写真を見ていただければ一目瞭然ですが、バリアングルはモニターを内側に収納できます。対してチルトはモニターが外を向いたままです。
バリアングルの方が安心して持ち運べますよね。
もちろん、バリアングルでもモニターを外側にすることもできます。
③光軸のズレは意外と気にならない
そして、こちらがバリアングルのデメリットと一般的に言われる光軸のズレです。
例えば、ローアングルで写真を撮ろうとした時に
バリアングルの場合、レンズ(センサー)と被写体の延長線上にモニターがないので、どうしても少し斜めなら見る形になります。
逆に、チルトであればモニターもレンズ(センサー)と被写体の延長線上(光軸上)に位置しているので、感覚的にズレることなく撮影できるというわけです。
確かに、プロや写真にとことんこだわる人でしたら違和感があるかもしれません。
ただ、趣味で楽しく写真を撮る分には全く気になりません。モニターで出てくる絵を見ながら撮影できるわけですから全く苦になりません。
プロやハイアマでもバイアングルを使っている方は多いですし、Canonの現行(23年5月14日現在)のフラッグシップであるR3もバリアングルですし、OMSYSTEMもバリアングルを上位機種は採用しています。
例外あり
さて、今回は「バリアングルVSチルト」というテーマでバリアングルをおすすめするとして紹介してきましたが、最近はチルト式でも様々な種類が販売されています。
特に、バリアングルをおすすめする最大の理由が「ローアングルでの縦位置の撮りやすさ」でしたが、チルト式でもNikonZ8の「4軸チルト」のように、縦位置でも簡単に撮影できるカメラもあります。
私も愛用しているNikonZ8(4軸チルト)ですが、このチルトの場合”ワンアクションでモニターに角度をつけられる”というメリット残しながら、縦横自由に動かすことができるので、バリアングルよりも素早く、楽にモニターをいじることができます。
とはいえ、自撮撮影の際には全く機能しないチルト式ではありますので、
写真がメインで自撮りをしない方に限り
という条件付きで、
この優先順位をカメラ選びの参考にしてみてください。
ちなみに
自撮動画撮影もする場合
で探してください。チルトや稼働しないモニターを選ぶメリットが一切ありません。
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