カメラを買いたいけど、連写性能って必要なの?
上位機種ほど速いみたいだけど、いつ使うの?
これまでスマホだったから連写とかしたことないよ。
ここ数年、ミラーレスカメラの高性能化に伴い連写性能が取り上げられることも多いように思います。
ただ、これからミラーレスデビューを考えている方にとって「連写性能」は必要なスペックなのでしょうか。もし仮に必要だとした場合、秒何コマ撮ることができれば十分なのでしょうか。
今回は、カメラデビューを検討されている方向けにカメラの連写性能の有無について紹介していきます。
この記事の対象者
- これからミラーレスカメラの購入を検討されている方
- 「連写性能」の必要の有無について知っておきたい方
結論:基本連写性能は無視でOK
カメラ購入時の「連写性能」についてですが、結論「ほとんどの方にとっては、気にしなくて良い」性能です。
どうして連写性能が重要でないのか、撮影シーンごとに紹介します。
①スナップやテーブルフォトではまず要らない
まずは、「スナップ撮影」についてです。
例えば、普段の街歩きや旅行、カフェやご飯の写真などの撮影のことを指していますが、これらの撮影の際に「連写」をするでしょうか。
基本は必要ありません。なぜなら、被写体が動かないからです。
連写が必要になるのは、「撮りたいタイミングが非常に短いモノ」を撮る時です。まさに鳥の羽ばたく瞬間などです。
ですが、スナップ写真やテーブルフォトでそのような一瞬を切り取る必要がありません。風景写真などもそうです。
それよりも全体の画角や構図の方が気になります。
【連写を使わない撮影例】
街歩きのスナップ
旅行の記録
風景写真
テーブルフォト
花などの動かない被写体
スナップやテーブルフォト、風景写真をメインに撮影を考えられている方であればまず「連写性能」は無視で進めましょう。
②ペットやスポーツ、運動シーンでも最低限
では、続いて「動体」の撮影の場合はいかがでしょうか。
具体的には
【少し連写のいる動体撮影例】
犬、猫などのペットの撮影
動物園や水族館などの動く被写体
運動会や発表会などの動く人物撮影
スポーツ中の人物撮影
ポートレートなどの比較的動きの少ない人物撮影
飛行機や自動車など、急な動きの少ない被写体
これらの撮影を考えている場合、最低限の連写性能は必要になることも多いです。
もちろん、上記のシーンは連写をしなくても単写でも十分に撮影できます。ただ、連写を使うことでより取りこぼしのない撮影をできるのでぜひ積極に活用してみてください。
ここで、必要になる連写性能ですが
あれば十分だと思います。ただ、もちろんより速い方がミスの確率を減らすことはできます。
特に上記の中であればペットの一瞬を狙うのであれば10コマ/秒あっても良いかなと思います。
実際に私もペットの猫の撮影をしていて、4.5コマ/秒のNikonz5で撮影しているとちょうどベストであったであろうタイミングが抜けていることはあります。
ペットも生き物ですから同じ一瞬はもう撮れないので、よりシビアに狙うなら
をおすすめします。
では、実際に現行のミラーレスで連写性能が「5〜10コマ/秒」あるカメラはというと、、、
ほぼ全てになります。
よりスペックの高い20万円を超えてくるカメラであればもっと連写の速いカメラもありますが、それ以外のカメラはほぼ5〜10コマ/秒の連写性能です。
ですので、ペットや水族館、運動会での人物撮影がメインの撮影であれば①と同じように基本は無視で大丈夫です。
犬猫や小型の素早いペットを撮影したい方だけは、少し確認することをおすすめします。
③野鳥などの一瞬をチャンスをモノにしたいなら高速連写
では、10コマ/秒以上の高速連写はいつ使うのかということですが、
【高速連写のいる動体撮影例】
野鳥撮影(羽ばたく瞬間)
イルカショーなどの一瞬を切り取る撮影(着水の瞬間など)
上記のようなシーンの時になります。
動きが速く、その一瞬を単写でとらえられない場合は高速連写で撮影してその中からベストショットを探す必要があります。
カメラ初心者にとって「高速連写」が必要なシーンはほとんどありませんが、上記のような高速で移動する動体撮影を考えている場合は、最初から高速連写(20コマ/秒以上)に対応しているカメラの購入を検討することをおすすめします。
高速連写搭載のカメラ
高速連写が使えるカメラボディですが各メーカーの上位機種に搭載されていることが多いです。
特にフルサイズのようにセンサーサイズが大きいほど高速連写のあるカメラは高額になる傾向があるので、連写性能だけではなく「メインの被写体」を考えた上で、実際にどれぐらいの連射性能が必要か検討しましょう。
連射性能が高く、費用を抑えるのであればマイクロフォーサーズのカメラをおすすめします。
連射性能が必要な被写体は、近づいて撮影できないことが多いため安価で望遠レンズを揃えることができるマイクロフォーサーズはコスパ最強です。また、カメラ本体自体もフルサイズより安価で高速連写できるモデルが多いのもポイントです。
APS-Cもフルサイズより安く購入可能です。ただ、レンズがマイクロフォーサーズより高額になりがちです。
連写性能で気をつけること
【拡張】【※】なる単語に要注意
カメラのスペック表には連写性能の横に「拡張時」や「※」マークが書かれていることがあります。
この場合、掲載されている連写性能を引き出すためには撮影方法に制限があるので注意が必要です。
よくあるのは、「RAW撮影の場合はコマ数が落ちる」などですね。JPEGのNORMAL画質の撮影時の数字は12コマ/秒でもRAW撮影時は8コマ/秒みたいなこともよくあります。
ご自身の撮影スタイルと連写性能を確認しましょう。
フルサイズは連写性能が上がると高額
最近のトレンドもあり、「ミラーレスカメラを始めるならフルサイズがよい」と考えられている方も多いかと思います。
確かに、センサーサイズには物理的なサイズの壁がありますから、基本的に画質面で言うとAPS-Cやマイクロフォーサーズではフルサイズに勝つことはできません。
ただ、カメラを趣味でこれから始めたい方にとって大きなデメリットがあります。
【フルサイズのデメリット】
高速連写できるボディは高い
望遠レンズも高い
ボディもレンズも重い
これらは、連写性能を必要とする場面では致命的で
マイクロフォーサーズの方が圧倒的に機動力が高いです。
重ねての注意になりますが、フルサイズでの望遠システムを揃える場合、非常に費用がかかることをご承知ください。
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