マイクロフォーサーズでカメラを始めたけど、フルサイズも気になるなあ。
APS-Cからフルサイズに変えるメリットで実際あるの?
趣味でカメラを始めた方で、上記のように「フルサイズが気になる」病に襲われる方は後を立ちません。
かくいう私もマイクロフォーサーズを2年使った後、フルサイズにシステム移行した人間です。
そんなただの趣味カメラマンの私の経験をもとに
について、まとめていきます。
マイクロフォーサーズを使っていた頃の悩み
参考動画が少ない。
実は趣味で楽しんでいて、一番気になるのがこれです。
これからカメラを勉強しよう!
と思って、Youtubeを漁るも出てくるのは「フルサイズ」のカメラのレビューばかり。たまにマイクロフォーサーズの解説をしている方もいるが人数が限られてしまうので、イマイチ楽しめず。。
カメラ系で有名なYoutuberに行くとほぼ全員がメイン機でフルサイズを運用しています。
せっかくYoutubeで勉強するなら自分と同じカメラを使っている動画を見たいですよね。。
この
あ、結局フルサイズが主流なんだな。。
って言う肩身の狭さをどうしても感じてしまいます。
大三元標準ズームだと物足りない。
こちらは、実際の撮影体験の話です。マイクロフォーサーズはフルサイズと比べてレンズが非常に安価です。
フルサイズなら大三元標準ズーム(F2.8通しの24mm~70mm)レンズを純正で購入しようとすると30万円近くします。
ですが、マイクロフォーサーズなら10万円を切ります。
F2.8で標準域をカバーできるのは使い勝手が良いですし、やっぱりレンズの王道感もあって憧れて購入したまではよかったのですが、、、
全然ボケない!!
Youtubeで観ているようなF2.8のボケ方じゃないんです。
マイクロフォーサーズはフルサイズと比べるとボケ感は2段分落ちると言われています。
つまり、マイクロフォーサーズのF2.8はフルサイズのF5.6のボケ感しかないわけです。望遠ならそれでもボケますが、70mm付近まで(OMSYSTEMの大三元は80mmまである。)しかないとどうしてもF5.6ではボケてくれません。
結果、F1.8や1.2の単焦点を使いたくなります。
大三元1本で上手く運用するつもりがレンズ交換が必要になってしまいました。
フルサイズが気になる。
そして、最後にこれです。
最初の参考動画と重なりますが、今の主流はどう考えてもフルサイズミラーレスです。
人気のカメラ系Youtuberが全員フルサイズなのがその証拠でしょう。どれだけ、趣味ユーザーにとって
と理解していても、普段参考にしている教材がずっとフルサイズを推していたら気になってしまいます。
これフルサイズで撮ってたらもっと綺麗だったんかな
なんかマイクロフォーサーズで撮影に行くの恥ずかしいな
と、ネガティブな発想が出てきてしまいます。
私自身、マイクロフォーサーズを使っていて不満だったのはこの事象です。
フルサイズに移行して解決したこと(メリット)
参考動画が多くて楽しみやすい
マイクロフォーサーズを使っていた頃の悩みで「参考動画が少ない」という話をしましたが、フルサイズの場合は非常にたくさんの参考動画があります。設定動画もたくさんありますし、ボディに合うレンズの紹介や作例の紹介など本当に役にたつ動画が溢れかえっています。
実際に自分が持っている機材を使っての説明や作例になるので動画を見ていて楽しいですし、そのまま自分の写真スキル向上のためのインプットができます。
これはフルサイズという今人気のセンサーサイズにしたメリットの大きな1つになります。
大三元1本でしっかり対応できる
これも先ほどの逆転ですが、フルサイズであればF2.8通しの大三元標準ズームが1本あるだけで様々なシーンで満足のいく撮影ができるようになります。
例えば、マイクロフォーサーズのF2.8だとフルサイズ換算F5.6程度のボケ感なので標準域までだとボケが足りなくて物足りないという話をしましたが、逆にフルサイズのF2.8はマイクロフォーサーズのF1.4相当のボケ感を出すことができます。
テーブルフォトでもポートレートでも十分なボケ感を得ることができます。
フルサイズのF2.8通しのレンズは焦点距離さえ適正範囲であればほぼ撮れないものはないと言えるでしょう。
特に最近はメーカー純正の30万円程度するような大三元だけでなく、10万円前後でF2.8通しの標準ズームが楽しめるレンズがTAMRONやSIGMAはじめサードパーティから発売されていますので、無理なく購入することもできます。
気持ち的に堂々とできる
最後にこれは気持ち的な部分なので気にならない方にとっては何のメリットにもならないかもしれませんが、「堂々と写真を撮れる」ようになった気がします。
どこかに撮影に行っても、他のフォトグラファーもたくさんいるような場所ではマイクロフォーサーズを持っているとどうしても気持ち的に遠慮してしまいがちでした。
フルサイズを持っている周りの人たちから
あいつ、マイクロフォーサーズで写真撮ってんのか
って思われたらなあ、、って思ってしまうんですよね。
もちろん、マイクロフォーサーズも非常に良いカメラですのでこう言ったネガティブな発言は気にするべきじゃないです。
ただ、周囲からの目が気になるマンの私にとってはちょっとストレスでした。
ちなみに、過去1回だけマイクロフォーサーズを使っていることをバカにされたことがあります。
職場の先輩と話していて、
カメラが趣味なんですよ〜
そうなんや!何使ってるん?
マイクロフォーサーズの〇〇です!
あ、なんや、マイクロフォーサーズか。
「なんや」って言われて腹の立った記憶がずっと残っています。
フルサイズを導入してからはその気持ち的な負い目がないので、堂々とカメラを首からぶら下げて撮影スポットをうろちょろできています。
番外編:画質の違いはわからない
さて、マイクロフォーサーズ(APS-C)と比べてフルサイズのカメラを持つメリットを紹介してきましたが、観ていただいたらわかるようにほぼ全て「気持ち」です。
よくYoutubeで画質の差の話が出ていますが、スマホやパソコンぐらいのサイズで見る分にはフルサイズでもマイクロフォーサーズでもほとんど差はありません。
あれらの動画のほとんどは、撮影した写真の四隅を2倍や4倍に拡大して綺麗さを比較しています。
しかし、実際私たちが写真をインスタなどで観るときにそんな見方しないですよね?
つまり趣味での実用の範囲を超えています。プロやアマでも本当に少しでも画質の解像感にこだわりたい人でなければ、マイクロフォーサーズでも十分以上です。
そもそもですが、写真を観て評価するときに「解像感」を評価しますか?
カメラオタクじゃない方は気にしないですよね。
微々たる差の解像感よりも撮影体験を積んで自分の撮りたい作品を撮れるようになることの方がよっぽど大事です。
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