標準レンズは揃ってきたけど、この次はどうすれば良いんだろう。
広角レンズも魅力的だけど、望遠レンズも面白そう。
カメラを始めると、多くの方がまずは標準レンズを購入されると思います。そして、2本目には単焦点の明るいレンズを購入するのではないでしょうか。
そうして、標準レンズを揃えた次に考えることが
広角レンズか?望遠レンズか?
問題ですね。
カメラを少し始めて慣れてきた方におすすめできるのは広角なのか望遠なのか、どちらでしょうか。
この記事の対象者
- 標準レンズは持っているので、広角か望遠かを試したい方
- 今まで撮影したことのない画角に挑戦したい方
結論:広角よりも望遠レンズをおすすめします
まずは、結論ですがカメラ初心者の方におすすめするのは「望遠」レンズになります。
確かに広角レンズも将来的には1本持っておきたいレンズではありますが
まだどちらのレンズも持っていない
メインで撮りたい被写体が決まっていない
と言う方であれば迷わず、望遠レンズをおすすめします。理由は下記にまとめていきます。
初心者に望遠レンズをおすすめする理由
標準レンズで広角域はおおよそカバーできる
そもそも既に持っている標準レンズで広角域をカバーできている可能性が高いです。
具体的には、フルサイズ換算で24mm~35mm程度をカバーしているレンズをお持ちでしたら、わざわざ広角レンズを購入しなくてもある程度広角域の写真を楽しむことができます。
キットレンズの標準ズームレンズ
F4通しの小三元標準ズームレンズ
F2.8通しの大三元標準ズームレンズ
まず最初に購入するレンズとして上記のレンズを購入している方も多いでしょう。これらのレンズは望遠域こそカバーできておりませんが、広角域はカバーできています。
20mm未満の超広角域が必要な場合は広角レンズの追加購入も検討が必要ですが、わりと24mmあれば対応できてしまうので、既存レンズのカバー域を考慮しても望遠レンズの方がおすすめできます。
望遠レンズだから撮れる世界を体感できる
これも1つ目の理由と重なる部分がありますが、広角域は標準ズームである程度体験できる一方で、望遠域は明らかに足りておりません。70mmだと中望遠と呼ばれる領域に過ぎず、ポートレートなどは十分取れますが
子どもの運動会
イベント撮影(スポーツ、フェスなど)
動物園・水族館などの動物撮影
野鳥撮影
こういった被写体に寄れない環境では非常に撮影が難しくなります。後でトリミングしてくり抜くことはできますが、画質が損なわれるためあまりおすすめできません。(元々のカメラが4000万画素以上の高画素カメラであればトリミングもおすすめです。)
標準レンズでは絶対にカバーしきれない撮影体験が望遠域にはあります。標準域の次は望遠レンズを持って撮影の幅を広げるのがおすすめです。
動物園での作例
「てんのうじ動物園」「神戸どうぶつ王国」で撮影した写真ですが、すべて望遠レンズで撮影しています。鳥やクマやトラなどの大型動物には近いて撮影することができませんから、必然的に望遠レンズが必須になります。
これらの写真はどれだけスマホの画質が綺麗になっても撮ることができない望遠レンズも持っているからこその写真の一例ではないでしょうか。
スマホとの違いを改めて感じることができる
みなさんのスマホについているレンズの焦点距離はご存知でしょうか。
ちなみにiPhone14Proは
超広角:13mm
メイン:24mm
望遠:77mm
の3眼カメラになっています。Androidのカメラも概ねこのような焦点距離になります。
ここで考えていただきたいのが、広角域の写真はスマホでもカバーできるということです。もちろん、ミラーレスほどの画質はないですが、そもそも初心者が広角を使うのは風景写真などが多いはず。
風景であれば動き物でも暗い被写体でもないですし、風景なのでぼかすこともありません。
このような条件下であればスマホでも綺麗に撮影することは可能です。
一方、望遠域は77mmです。ほぼ標準域のズームレンズと同じです。
これでは、先ほど作例としてあげた撮影はほとんど不可能ですし、スマホの望遠カメラは画素数も低く、ノイズも非常に乗りやすくとても「綺麗な写真」とは言いづらいのが現状です。
おすすめの望遠レンズ
高級ラインじゃなくて良い
望遠レンズの購入時に気をつけていただきたいのが、金額です。
もちろん、予算を気にする必要もなくただ性能の高い望遠レンズを求められる方でしたら
○動物園や運動会ぐらいの距離なら対応
→70-200 F2.8の大三元望遠ズームレンズ
○野鳥撮影など、より遠くて小さい被写体の撮影
→400mm以上の単焦点レンズ
この辺りのレンズ群が一番幸せになれるでしょう。
ただし、フルサイズなら大三元ズームでも30万円はしますし、400mm以上の単焦点は100万円コースです。初心者が「まずは1本」で購入できるレンズではありません。
また、望遠レンズは対応域が広いので、個人の撮影対象によって必要な焦点距離は変わってきます。
今まで望遠レンズを試してきていない方であればあるほど、最初から高いレンズはリスクが高いです。とりあえず、望遠ズームレンズを1本持って自分なりの正解を見つけるのがおすすめです。
マイクロフォーサーズなら
具体的にはマイクロフォーサーズの方であれば、純正の400mm程度まで対応できるF値の変わるレンズを試してみてください。
OMSYSTEMさんもLUMIXさんもともに安価な望遠レンズを展開しています。
特にマイクロフォーサーズは焦点距離がフルサイズの2倍になるので、安価で小型なレンズでも超望遠域まで使えるので、適正を見るのにもってこいです。
APS-C、フルサイズの方
APS-C、フルサイズの方はサードパーティー製のレンズを購入されるのがおすすめです。純正の望遠レンズは非常に高いです。
もし、望遠レンズを試してみて「もっと良いレンズが欲しい」となってからで純正レンズは十分です。被写体も定まっていない、どれぐらい活用するかもわからない段階で高いコストをかけるのは避けておきましょう。
TAMRONさんやSIGMAさんから300mm以内の望遠レンズが5〜10万円程度で展開されています。F値は可変ですが、暗所でなければ十分に撮影できるので、まずは1本画角の勉強と思って購入されることをおすすめします。
少し余裕のある方でしたら、サードパーティーのF2.8通しなら15万円以内で購入できるので、最初から暗所でもある程度戦える大三元クラスのレンズを検討されるのもおすすめです。
望遠レンズのF2.8はボケ感も素晴らしいので、ポートレートでも活躍してくれます。
手持ちできる小型軽量を探すべし
上記のおすすめレンズに付随してになりますが、興味のあるレンズ群の中でできる限り小型軽量のレンズを最初は選ぶことをおすすめします。
特にフルサイズのカメラの方は望遠レンズの巨大化、大型化にストレスを抱えることも多いです。400mm以上の単焦点の望遠レンズなどはリュックにも入らないし、防湿庫にも入らないしで非常に不便です。
そのようなじゃじゃ馬レンズは、その不便さを加味しても手元に欲しくなるぐらい望遠撮影にハマってからでも遅くありません。
最初から負荷のかかるレンズを選んでしまうと一番大事な撮影体験を得られませんので、望遠の良さを知る前にリタイアしてしまいます。
70-300などの焦点距離可変のレンズは手持ち撮影もできますし、防湿庫で保管もできてリュックに収まるので、迷ったらここからでも良いかもしれません。
コメント
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