ミラーレス一眼カメラを始めたいけど、ボディとレンズが別ってどうしたら良いの?
レンズ交換式っていうぐらいだしレンズはいくつも持っている方が良いの?
結局どのレンズを買えば良いの?
今回は、これからカメラを始めようとする方のほとんどが陥るといっても過言ではない一番最初のレンズ選びについてまとめていきたいと思います。では、まずは注意点です。
注意
カメラのレンズは、高いものであれば数十万円するものもたくさんあります。
一般的に高いレンズであればあるほど「描写力が高い」「ボケが綺麗」など、より高次元の描写ができると言われていますが、これからカメラを始める方にとっては気にする必要のない要素です。ぶっちゃけ違いはわかりません。
youtube等で比較動画を見ればわかりますが、それの良し悪しも判断できません。
良いかどうか判断できないものに数十万円もお金をかける必要はないので、今回はコスパという点も重視して紹介していきます。
そもそも高いレンズは大きいものが多くおすすめしづらいです。
おすすめのレンズの種類3選
それでは、おすすめ3選のご紹介です。ちなみに紹介するカメラの焦点距離はフルサイズ換算で考えてください。
❶小型軽量でスマホよりもワンランク上の撮影がしたい方
❷ミラーレス一眼カメラならではのボケ感のある写真を撮りたい方
❸少し大きくても良いのでなんでも撮れる万能レンズが欲しい方
❶小型軽量でスマホよりもワンランク上の撮影がしたい方【キットレンズ】
まずは、カメラは初めてだし簡単に撮影できて持ち運びしやすいレンズが良いという方におすすめを紹介します。
キットレンズ(焦点距離:24-50mm F値:4-6.3 的なレンズ)
はい、キットレンズです。おそらくこれからカメラを始めようとする方が最初に買うエントリーモデルのカメラにはキットレンズセットの販売があるはずです。
その時についているレンズをそのまま購入することをおすすめします。まあ、メーカーがおすすめしているレンズなのでそりゃそうと言われればそれまでですが。。
これからカメラを始める方が一番最初にぶち当たる壁。
それが「邪魔」ってことです。
そもそもこれまでは写真をスマホで撮ってたわけですからカメラを持って歩くだけで荷物が増えます。しかも重いです。
軽いといっても500mlのペットボトルぐらい、ないしはそれ以上です。単純に邪魔です。
カメラにはまっていけば、荷物が増えることに対する抵抗もなくなってくるのですが、カメラにハマるまでは本当にストレスです。ですので、最初から重いカメラを持つとそもそも持ち出す機会がなくなりカメラがただのオブジェになります。それだけは避けたいところです。
いわゆるキットレンズはカメラを購入してくださった方がそうならないように、小型軽量で持ち歩いてもストレスになりにくいように各メーカーが開発したレンズです。
特にカメラで撮りたい写真が決まっていない方、スマホの代わりに綺麗な写真を日常で撮れればOKという方はまずはキットレンズを使ってみてください。
キットレンズのおすすめポイント
キットレンズとスマホの違いですが、スマホのレンズは光学的なズーム機能がありません。単焦点レンズと言われるズームができないレンズを電子的にズームしています。(スマホで写真を拡大して観るのと同じ要領なので、スマホでズーム写真を撮影するとすごく粗い写真になります。)
その点、キットレンズは2〜3倍程度の光学ズーム機能が入っていることがほとんどですので、広角(広く写す)〜標準域(人間の視野と同じ程度)の撮影が綺麗にできます。
キットレンズの注意ポイント
もちろん、スマホよりは綺麗な写真がバッチリ撮れます。ぶっちゃけスマホより綺麗に撮るという目的であれば問題ありません。ただし、後で紹介するような単焦点レンズと比べるとボケ感が少ないので、あまり感動はしない可能性が高いです。
特にマイクロフォーサーズやAPS-Cのカメラを買った方はそう感じやすい傾向にあります。さらに、夜の動体撮影はざらざらの絵になりますので綺麗とは言えません。
❷ミラーレス一眼カメラならではのボケ感のある写真を撮りたい方【単焦点レンズ】
せっかくカメラを買ったし、プロっぽいボケ感のある被写体が浮き出るような写真が撮りたいという方におすすめのレンズです。
標準域の単焦点レンズ(50mm F1.8 または撒き餌レンズと呼ばれる単焦点レンズ)
どこのメーカーも発売しているレンズの1つです。
50mm F1.8というレンズは単焦点レンズと呼ばれる種類のレンズでズーム機能がありません。つまり、被写体を大きく写すのであれば自分が近づく、広い範囲を写したければ自分が離れる必要があります。
1つしかレンズがないスマホみたいな状態です。単焦点レンズはズームレンズと比べて、同価格帯同士で比べれば非常に綺麗な写りをします。
さらにF1.8という明るさがあるので「ボケ感」を楽しむことができますし、夜でもブレることなく綺麗な写真が撮りやすくなります。
標準域の単焦点レンズは、買いやすいように「撒き餌レンズ」と言われる高品質なのに他と比べて異常に安い価格で販売されていますので1本目としてもおすすめしやすいです。
ちなみに基本は各社50mm F1.8のレンズを撒き餌レンズとして販売していることが多いですが、Nikonさんは40mm F2のレンズを販売しています。これもまた非常におすすめできるレンズです。
単焦点レンズのおすすめポイント
おそらくこれからカメラを始める方が思う、「こんな写真を撮れるようになりたい!」の第1位がボケ感のある写真だと思っています。スマホでは決して撮れない滑らかなボケ感を楽しめるのが単焦点の明るいレンズです。
単焦点レンズの注意ポイント
何度も話しますが、ズーム機能がないです。スマホに慣れていれば違和感ないかもしれませんが、デジカメなどを触ったことがあってその印象が残っている方からすれば「なぜ、カメラなのにズームできないんだ」と使いづらさを感じるかもしれません。
テーブルフォトなどこちらが動ける場合は問題ないですが、こちらが移動できないシチュエーションの場合はうまく撮影できません。(遠くにある船とか、動物園の遠くにいる動物など)
❸少し大きくても良いのでなんでも撮れる万能レンズが欲しい方【高倍率ズームレンズ】
子どもの運動会の写真も撮りたい! 動物園の遠くにいるライオンも大きく撮影したい!みたいな1本のレンズで様々なシチュエーションに対応したいという方におすすめのレンズを紹介します。
高倍率ズームレンズ(24-200 F4~6.3)
広角から望遠まで1本で撮れるズームレンズです。各社1本は売られているはずです。だいたい5倍〜10倍近いズームを1本で対応できます。
風景やテーブルフォトなど、ある程度広角が必要な場面から、運動会や動物園のように被写体に近づけない場合の望遠まで撮影ができる非常に便利なレンズです。
イメージですが、❶で紹介したキットレンズの望遠側がさらに撮影できるようになったレンズと思っていただければ大丈夫です。
ただし、望遠まで対応できる分、レンズが大きくなります。(長くなる という方が正解か。)一気に見た目がゴツいカメラのようになり、主張が激しくなります。
便利ズームレンズのおすすめポイント
夜間の胴体撮影は難しいですが、日中の撮影や夜でも夜景などの動かない被写体に対してであれば1本で全て対応できるので旅行などの出先でレンズ交換する必要がなく、追加でレンズを買う必要もないのである意味一番リーズナブルにカメラを楽しめます。また、F値だけみればボケにくいレンズと言われますが望遠側で撮影できるシチュエーションであればボケ感のある写真を撮ることもできます。
便利ズームレンズの注意ポイント
何かしらのイベントの時に持ち歩くために ということであればおすすめできますが、これからカメラを始める方が毎日持ち歩くなどを考えると大きいので邪魔です。最初の方に説明した理由でカメラにハマりきれなくなる可能性があります。普段から持ち歩いてスナップ撮影をするのであれば❶❷をおすすめします。
キットレンズにも言えることですが、F値が小さくできないのでどうしても広角域でのボケ感や暗所撮影性能は単焦点レンズと比べると数段落ちてしまいます。
今回は、これからカメラを始める方向けにおすすめの1本目を紹介しました。特に個人的には❶か❷をおすすめします。ただし、これだけは覚えておいてください。カメラを使い出して、撮影が楽しくなってくるといろんなレンズが欲しくなってきます。そして買えば買うほど、さらにそれの上位種のレンズが欲しくなります。これがカメラ沼です。もし、沼ってしまった場合はおとなしく一番欲しいレンズを分割でもなんでもして買ってしまうことをおすすめします。買う→売る→買う を繰り返すと少しずつお金が減ります。さらに良いレンズほど売却時の価値も高くなるのでリセールバリューまで考えるとさほど差がない場合もあります。
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