友人の結婚式に招待されたのでカメラを持っていきたい
せっかくカメラを持っているので、写真を撮ってあげたい
友人から結婚式当日の写真をお願いされた
趣味で一眼レフカメラ、ミラーレスカメラを始めると友人の結婚式にも持っていきたくなるものです。友人の晴れ舞台を撮ってあげたいと言う気持ち半分、自分のカメラを使える貴重なタイミングでもあります。
でも、そんなときにふと考えるのが
あれ、結婚式場って案外暗いよな。どのレンズを持っていけば良い?
明るさ優先で単焦点?便利さ優先でズームレンズ?
こういったレンズ問題ですよね。
今回は、
- ブライダルカメラマンとして撮影
- 友人の結婚式に参列者としてカメラ持ち込み
として一般参列者としてもカメラマンとしても結婚式での撮影を経験した私が、
友人(一般参列者)としてカメラを持ち込む時におすすめのレンズを紹介させていただきます。
この記事の対象者
- 友人の結婚式に参列予定の方
- 結婚式で綺麗な写真を撮りたい方
結論:F2.8以下の明るいレンズがおすすめ
まずは結論ですが、結婚式にはF値が2.8以下の明るいレンズをおすすめします。
理由は下記の通りです。
結婚式は意外と暗いシーンが多い
主題を強調する表現ができる
周囲のスマホ写真との差別化
結婚式は意外と暗いシーンが多い
挙式(最近だとキャペルなど)会場は明るいことが多くF4以上のレンズでも十分に対応できることが多いのですが、披露宴会場は案外暗いところが多いです。
また、会場自体は暗くなくても新郎新婦にスポットを当てる手前、シャッターチャンスの時は大抵照明が落ちています。
暗所でF値を高く設定するとシャッタースピードが足りず、ブレた写真になるリスクも高いですし、ISOが上がってしまうとノイズの乗った写真になってしまいます。
結婚式(特に披露宴)での撮影のことを考えるとF2.8以下の明るいレンズをおすすめします。
主題を強調する表現ができる
結婚式ですから、当然主題があります。
新郎・新婦はもちろん、ごはんやウエディングケーキなどもその1つでしょう。
そういった、主題を目立たせるような写真を撮る場合はどうしてもボケ感が必要になります。
特に挙式会場、披露宴会場などは多くの方がいますし背景を整理することはできません。その瞬間瞬間で背景にある写したく無いものをぼかすことで主題を明確にした撮影をすることができます。
よりボカすならF1.8以下の単焦点をおすすめしますが、望遠側で撮影しがちな結婚式においてはF2.8もあれば十分なボケ感を得ることができるはずです。
周囲のスマホ写真との差別化
ブレていないピントがバッチリの写真
主題を浮き上がらせるような立体感(ボケ感)のある写真
ノイズの少ない解像度十分な写真
上記のようなスマホでは達成できない完成度の高い写真を撮ることができるのが、一眼レスカメラ・ミラーレスカメラの大事なポイントです。
キットレンズやF値の大きいレンズでも綺麗な写真は撮れますが、より失敗を少なく(ブレていない)した上で綺麗な写真を記録するためには暗所でも撮影が難しくなりにくいF値の低いレンズを持つべきです。
せっかくカメラを持ち出して撮るのですから、周囲のスマホ写真とはレベルの違う写真を撮りたいですよね。
おすすめレンズ①【F2.8通しの標準ズームレンズ】
まず、1本。レンズ交換は荷物も増えるし面倒なので1本で全てを撮影したいという方は
「F2.8通しの標準ズームレンズ」をおすすめします。
結婚式(挙式、披露宴)では広角で全体を撮りたいシーンもあれば、望遠で新郎新婦だけ撮りたいシーンなど様々な画角を使いたくなります。
結婚式中、自由に動けるカメラマンであれば単焦点でも被写体によることができますが、参列者の1人の場合、決まった場所から移動して撮影することは困難なので同じ位置でも画角を変えることができる標準ズームレンズが一番オールマイティに活躍できるレンズです。
NikonZマウントのおすすめ
筆者がNikonZマウントユーザーなので、参考程度にNikonZマウントのおすすめレンズを紹介します。
24-70のSラインレンズもありますが、結婚式に持っていくカメラは小さければ小さいほど邪魔にならず、存在感も軽減できるので、よほど画質に拘らない限りは28-75の非SラインのF2.8標準ズームレンズをおすすめします。
おすすめレンズ②【85mmF1.8の単焦点】
次におすすめするのは、85mmF1.8の単焦点レンズです。
結婚式では新郎新婦がメインの撮影被写体になりますが、意外と近くで取れるチャンスは多くありません。新郎新婦は全員から見える位置にいることが多いですから、
近くで取れるのは
- 入退場で一番近くに来た時
- フリータイムで話しかけにいける時
このタイミングだけです。式中、イベント時には一定以上近づけませんので、それであれば中望遠の単焦点レンズで立体感(ボケ感)を活かした写真に特化して撮影するもの選択肢の一つです。
特に広角で撮りたい時はスマホに持ち替えるのも1つの手ですし、スマホじゃ撮れない遠い時にカメラを使うと割り切れば「85mmF1.8」の単焦点レンズで十分に活躍できます。
NikonZマウントのおすすめ
Nikonの単焦点は85mmでF1.2とF1.8の2レンズあります。もちろん、より明るく描写性能が高いのがF1.2のレンズですが、こちらは「重い」「大きい」「高い」の3拍子揃ったレンズになります。プロやハイアマチュアの方であれば85mmF1.2を購入する方が満足できるかもしれませんが、この記事を読んでくださっているような方でしたら、99%の方がF1.8の上記のレンズで十分すぎる満足を得られるはずです。
おすすめレンズ③【F2.8通しの望遠ズームレンズ】
もう1本おすすめしたいのが、F2.8通しの望遠ズームレンズです。一番最初におすすめしたレンズの望遠域Verですね。
F2.8通しをおすすめするのはもちろんのこと、望遠ズームをおすすめする理由としては
標準ズーム(24〜70mm)だと望遠域が足りない。
というデメリットをうまくカバーしてくれるレンズだからです。基本的にF2.8望遠ズームレンズは焦点距離が70-200mm程度なので、中望遠から望遠まで対応できます。
これぐらいの焦点距離があれば、披露宴で新郎新婦との距離が遠くてもある程度大きく写すことができますし、ケーキ入刀の時に近くで人がごった返すところに行かなくても、後ろから撮りたい画角で撮影することもできます。
デメリットとしては、やはり70mmより広角がないので1本で運用するとなるとスマホが必要になる場面も出てきます。
NikonZマウントのおすすめ
Nikonのおすすめは、非Sラインの望遠レンズです。特に望遠レンズとなると大きくなりがちで、Sラインの70-200は非常に大きく重たいです。逆にこちらの70-180は標準レンズぐらいの大きさですので、式場でも目立ちすぎることなく撮影できるレンズです。
1本レンズを選ぶなら
おすすめレンズを3本紹介しましたが、1本選ぶのであればボディの画素数や最終のアウトプットサイズなども考慮してみてください。
あくまでスマホで見るサイズ以上に大きくすることがないのであれば、標準レンズ1本を使い、被写体が小さくなった場面では後でトリミングで対応するのもありです。ほとんどの方は、これが一番使いやすいはずです。
逆に「被写体を画素数落とさずより綺麗に写したい」「よりボケ感が欲しい」ということであれば、単焦点や望遠ズームをおすすめします。
2本レンズを選ぶなら
2本レンズを持っていくのであれば、標準レンズ+1本が正解です。単焦点であれば、より印象的に撮影することができますし、望遠ズームなら標準域と合わせてほぼ全部の焦点距離をカバーできるので撮影に困ることはないでしょう。
予算等で決めてしまっても問題ありません。
補足【ストロボが使えるなら】
今回は、友人の結婚式に参列者として参加した場合のおすすめレンズを紹介しましたが、もし当日ストロボを持って行っても許されるのであれば(基本的にはやめておくのが無難です。新郎新婦に確認しましょう。)、F4通しの24-120mmなどの広角から望遠まで対応できるレンズで撮影するとレンズ交換の手間が省けてシャッターチャンスを逃すこともなくなります。
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