奈良県北葛城郡に位置する「馬見丘陵公園」に行ってきましたので、作例をご紹介します。ちなみに今回の撮影セットは合計20万円弱のボディとレンズになっておりますので、高価ではありますがフルサイズミラーレスの平均費用からすると非常に安く抑えたセットと言える位置付けです。(NikonのFTZIIというZマウントボディでFマウントレンズを使えるアダプターが優秀です。)
初心者カメラマンのフルサイズデビューとしては非常におすすめしやすいシステムですので、参考にしてもらえたら幸いです。
馬見丘陵公園とは
概要
奈良県香芝市、広陵町、河合町に位置する県営の公園で、古墳などの集まる丘陵地になります。車で行かれる際は駐車場の位置をしっかり確認しておくことをおすすめします。今回は、北駐車場に停めましたが南に停めていたら数キロチューリップまで歩く羽目になっていました。
施設名 | 県営馬見丘陵公園 |
所在地 | 〒 636-0062北葛城郡河合町佐味田2202 |
定休日 | なし |
開園時間 | 8:00〜18:00(夏季は19:00、冬季は17:00) |
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
楽しみ方
四季折々の花や野鳥を観ることができるので、カメラを片手にお散歩するのがおすすめです。広い芝生エリアもあるので、ご家族でピクニックなども楽しめます。
特に春シーズンは関西最大級のチューリップを楽しむことができますので、ぜひ一度は「お花見+写真撮影」を合わせて訪れてみてください。
今回の撮影装備(FTZ IIでZでFマウントを)
今回は、Nikonのフルサイズミラーレスカメラと中望遠の単焦点レンズで撮影してきました。フルサイズなのでエントリー機ですがボチボチお金はかかります。ただし、一般的なカメラの中では最高峰レベルの画質で撮影できることや、フルサイズで撮っているという気持ち的な満足感もあり非常に楽しい1日でした。
装備のポイントとしては、ボディはミラーレスのZマウントですがレンズに関しては一眼レフ時代のFマウントレンズを使っていることです。
Fマウントレンズは結構古いレンズになるので同じような性能のZマウントレンズを購入するよりも安価に購入することが出系ます。例えば85mmF1.8のレンズだとZマウント用だと9万円以上しますが、Fマウント用なら5万円です。
十分に綺麗な写りをするので、予算を抑えてレンズ資産を増やしたい方はマウントアダプター(FTZ II)と一緒にFマウントレンズを購入してみてください。
【カメラボディ】
Nikon Z5(フルサイズ エントリー機)
【カメラレンズ】
AF-S NIKKOR 85mm F1.8G(NikonのFマウントレンズ)
マウントアダプター FTZ II(FマウントレンズをZマウントボディにつけるため)
作例紹介①【4層チューリップ】
今回は、チューリップフェアに参加してきたの撮影のほとんどがチューリップです。
黄色→赤→緑→青の4層を意識
人物の背景を入れることで「公園」感をだす
手前ではなく、1層奥の赤いチューリップをメインにして黄色のチューリップを前ボケにする
この写真は、上記3つのポイントを意識して撮影しました。色味も彩度を高くしているので仕上がりとしてはだいぶコッテリめの暑さを感じる写真に現像してみました。
フルサイズの85mmF1.8の絞り開放だからこそのボケ感は表現の幅としては非常に面白いですね。
作例紹介②【ヤエヤマブキ】
メインの一輪だけにフォーカス
周りの花はすべてぼかす
こちらは、ヤエヤマブキという黄色の非常に綺麗な花でチューリップよりも大きな花を咲かせていました。
すべてにピントを合わせて撮ってしまうと面白みにかけるかなと思いましたので、ローアングルで花と同じ高さから撮影してみました。
Fマウントレンズ(一眼レフ時代のレンズ)と聞くと、Zマウントよりも「描写性能が劣る」と言われ避けられがちですが正直十分すぎる性能を発揮してくれています。
純正のアダプター(FTZ II)なのでオートフォーカスもしっかり駆動します。
作例紹介③【カラフルチューリップ】
チューリップの鮮やかさを主張できる色味修正
一輪だけ長く咲いていたチューロップに主題を当てる
背景はボカして幻想的な写りにする
こちらも1枚目と同じチューリップですが、撮影の仕方で印象が変えることができます。1枚目はチューリップ以外の丘の情報や人の情報を入れることで、公園に咲くチューリップという認識をしやすい世界観で撮影しましたが、この写真に関してはシチュエーションはイメージできないように主題のみに絞った撮影をしてみました。
背景にもうっすら玉ボケを入れています。
作例紹介④【ハンギングプランター】
木枠でフレーミングを意識する
立体感(奥行き感)を表現するためのぼかし表現
これは馬見丘陵公園にあったハンギングプランターを撮影した一枚です。
正面から撮らずにあえて斜めから撮ることで写真に立体感を与えることを意識しています。F1.8のボケ感を活用することでスマホでは表現できない3Dな写真を撮影することができました。
まとめ(Nikon FTZ IIはおすすめ)
今回、NikonZ5というZマウントのボディにFTZ IIのマウントアダプターを使ってFマウントのAF-S NIKKOR85mm f1.8Gで撮影をしてきました。感想としては、「非常におすすめできる」という結果でした。
もちろん、Zマウントはレンズの性能が売りのカメラですからFマウントレンズを使うのであればCanonやSonyで良いのではと思われるかも知れません。ただし、趣味程度のの運用を考えている方がZレンズで全て揃えるのは予算的に難しいことが多いです。Zレンズは1本1本が10万円以上することが多いです。
プロからしたら描写の違いがわかるのかもしれませんが、趣味ユーザーからすればFマウントレンズも十分に綺麗に映るレンズです。
FTZ IIを活用して、低予算で複数の単焦点レンズを揃えたりする方が幸せになれるでしょう。
FTZ IIのメリット
NikonFマウントレンズをAF対応で活用できる。
Zマウントよりも安価にレンズを揃えることができる。
画質も十二分。
FTZ IIのデメリット
レンズが大きくなる。(アダプター分)
レンズ沼が深くなる。
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