カメラを買いたいけど、違いがわからない。
どの性能を比べて購入したら良いの?
ミラーレスカメラ選びの基準は?
これからカメラを始めようと思っている方で、上記のような状態の方はぜひ最後まで読んでください!
今回は、「カメラを始めたい方必見!【カメラボディの特徴とおすすめ】」ということで、カメラボディの特徴や違いを紹介していきます。
8項目あるので少し長くなりますが、読んでいただくことでミラーレスカメラの選び方のヒントを得てもらえるはずです!
この記事の対象者
新しくミラーレスカメラを購入検討しているカメラ初心者の方
それぞれのカメラの違いがよくわからない方
押さえておきたいカメラの違い
- メーカー
- センサーサイズ
- 画素数
- 連写速度
- 手ぶれ補正
- ファインダー
- 充電端子
- 保存メディア
カメラ購入にあたって、最低限押さえておきたい8項目をまとめておきます。これ以外にも興味のある方は動画性能なども比べてみてください。
違い① カメラメーカー
まずは、メーカーの違いです。特にメーカーにこだわりがなければ
【例】メーカー名-マウント名
- Canon-RFマウント
- Nikon-Zマウント
- Sony-Eマウント
- Panasonic-Lマウント、マイクロフォーサーズ
- OM SYSTEM(Olympus)-マイクロフォーサーズ
- Fujifilm-Xマウント
この中から選んでいただくことをおすすめします。それ以外にも出しているメーカーもありますが、性能面や安定性、費用感などを踏まえるとこの6社で選ぶのが理想です。
この6メーカーであれば、ネットにもたくさんの情報が落ちているので困ることもないはずです。
メーカー名の後ろに書いているマウントというのは各メーカーが販売しているカメラの中でも上記マウントに対応しているボディを購入するようにしてください。
例えば、CanonであればEFマウント、NikonならFマウントなどもありますが、そちらは一眼レフカメラのマウントになりますのでおすすめしません。
違い② センサーサイズ
メーカーは上記6社であればどこを選んでいただいても良いのでおすすめはないですが、センサーサイズは重要ですのでしっかり覚えていただきたいです。逆にセンサーサイズが決まるとメーカーもしぼられることになります。
- フルサイズ
- APS-C
- マイクロフォーサーズ
大手6メーカーが販売しているカメラには、3種類のセンサーサイズがあります。(富士フィルムは中判センサーも出していますが、高価ですし最初は検討から外します。)
そもそもセンサーって何? って方もいらっしゃると思いますが、カメラの心臓部分、描写性能に一番影響を及ぼすパーツと思ってください。
そして、そのセンサーですがその大きさ(サイズ)で3種類に分けられているということです。
フルサイズ>APS-C>マイクロフォーサーズ
これがセンサーサイズの大きさ順です。では、センサーサーズの違いで何が変わるのか説明します。
まずはこれを基準にしてください。
センサーサーズが大きい方が、より多くの光を取り込むことができます。情報量が多くなることで、より繊細な描写ができるようになったり、暗所でもより少ない光を多く取り込めるのでノイズが少ない綺麗な写真が撮れたりします。ですので、プロの方やハイアマの方の多くは、フルサイズのカメラを使っているようです。
なら、フルサイズを買えばよくない?
ということですが、決してそうではありません。フルサイズのデメリットをまとめます。
カメラボディ自体の大きさはフルサイズセンサーのカメラもだいぶ小さくなりました。マイクロフォーサーズでもフラッグシップモデルはまあまあ大きいです。そういう意味ではボディだけでのサイズ差はなくなりつつあります。
しかし、大きく異なるのがレンズサイズです。フルサイズとマイクロフォーサーズで同等程度の性能のレンズを比べると2倍近く、サイズが異なります。
レンズが大きくなるとボディサイズが同じでも最終的には大きな差になりますので、フルサイズはまだまだ大きく重たいカメラです。
これが結構盲点になりがちなデメリットです。逆にいうと、ボケ感のある写真が撮りやすいということになります。
センサーサイズが違うと被写界深度と呼ばれる深度が変わってきます。わかりやすくまとめると、フルサイズの方がボケる、マイクロフォーサーズの方がボケにくいということになります。
このボケるという描写が問題で、例えばポートレート撮影で背景をぼかしたい時などはフルサイズの方が写真を撮りやすいです。ただ、縦3列とかになる集合写真のように写真の手前から奥までピントを合わしたいとなった場合マイクロフォーサーズの方が綺麗に撮れます。
1列目だけ綺麗に写っていて3列目の人は顔がボケているみたいな事故がフルサイズは起こりやすくなります。
そして、単純な話です。フルサイズ機の方が高くなる可能性が高いです。
フルサイズラインナップの中級機とマイクロフォーサーズのフラッグシップだとフルサイズの方が高くなります。ですので、センサーサイズは小さいけど、それ以外の性能が高ければ良いという方は、APS-Cやマイクロフォーサーズをおすすめします。
あとボディではなく、ここでもレンズの差が出てきます。フルサイズのレンズはマイクロフォーサーズより圧倒的に高いです。
物にもよりますが、マイクロフォーサーズは1本あたり10万円あればほとんどの種類から選んで購入できますが、フルサイズであれば全レンズの3割ぐらいしか選べないと思います。
レンズを増やしたいとなった時のお財布ダメージがレベチです。
- 費用はそこまで気にしない
- 良いカメラを持っているという所有欲が大事
- 暗い場所での撮影が多い
- あわよくば仕事にしたい
これに当てはまる方はフルサイズを買ってもらう方が幸せになれます。逆に
- 小型軽量の方が嬉しい
- カメラはあくまで趣味
- 費用は抑えたい
- 暗所撮影はそこまで多くない
これに当てはまる方は、APS-Cかマイクロフォーサーズの方が圧倒的におすすめです。カメラは使わないと価値がないので、重くて大きくてインテリアになってしまうことが一番ダメな結果です。
ちなみに多くの方が気にするであろう、画質の差ですが「わかりません。」が正解です。
プロのような方がみたり、写真を拡大したらもちろん違います。でも、スマホで写真を見る分に違いがわかる方はほとんどいないでしょう。少なくとも素人は絶対にわからないと言いきれます。
ボケ感についても比較すればフルサイズの方がボケますが、マイクロフォーサーズでもしっかりボケるので初心者はあまり気にしなくても満足できます。
違い③ 画素数
カメラには、画素数というものがあります。特にスマホカメラで画素数がインフレしていることもあり
画素数が多い=画質が良い
と思っている方が多いかもしれませんが、少し違います。
画素数が多いということで確かに細かい描写ができるようになります。拡大しても綺麗に見えるので撮った写真をトリミングする方は画素数が多い方が良いです。
しかし、画素数が多いとノイズが乗りやすくなります。暗所でざらざらな写真になりやすいということです。
スマホやパソコンの画面で見る分には1200万画素あれば十分です。今現行のミラーレスは1600万画素以上がほぼほぼなのであまり気にする必要はありません。逆にセンサーサイズが小さいのに画素数が多いと汚くなりますので画素数至上主義から脱却しましょう。
結論、気にしなくて良いです。
違い④ 連写速度
前半最後の項目です。連写性能についてですが、最近のミラーレスは連写性能が凄いことになっています。1秒間で50枚とか撮影できる機種もあります。特にエントリー機だと連写性能が秒間5コマ、中級機だと20コマみたいに明らかに性能が変わってきます。
連写性能ばかりは早い方が良いカメラという認識で大丈夫です。連写の早いカメラで遅くすることはできますから、大は小をかねる理論です。
ただし、これも落とし穴です。趣味で旅写真を撮ったりスナップする分には連写性能を求めることがほとんどないです。イルカショーでイルカの決定的瞬間を撮りたい時ぐらいでしょうか。
野鳥撮影なんかもありますが、そもそも野鳥撮影はだいぶ玄人向けというかお金のかかる撮影被写体になるので、初心者向けのこの記事で取り上げるには荷が重いです。野鳥撮影したい方は、レンズで数十万〜数百万円かかる沼が待っているので頑張ってくださいね。
というわけで、連写性能はそういう限られた場面でしか活きないのであまり気にしなくて大丈夫です。1秒で5枚取れればライトユーズなら十分です。
違い⑤ 手ぶれ補正
カメラには、手ぶれ補正という機能があります。静止画撮影においてシャッタースピードを上げられる環境ではあまり必要はないですが、夜景撮影などのシャッタースピードを下げないといけない環境では手ぶれ補正があると写真が撮りやすくなります。
被写体ブレと呼ばれる被写体が動くことによるブレは手ぶれ補正では補正できませんので、手ぶれ補正があれば何でも手ブレなく取れるというわけではありませんが、初心者であれば手ぶれ補正があれば安心できる場面は多くなります。
カメラをしっかり固定してとっているつもりでもシャッタースピードを遅くするとどうしてもブレてしまうものです。具体的には、カメラによって手ぶれ補正の強さも異なります。シャッタースピード5段分や7段分といったような表現がされます。理想は5段分ぐらいあれば嬉しいですが、エントリー機であれば3段〜5段ぐらいが多いでしょう。
最近は、カメラボディではなくレンズに手ぶれ補正機能がついている場合もありますので、購入予定のレンズの機能も合わせて確認してみてください。
違い⑥ ファインダー
ミラーレス一カメラには、ファインダーの付いているカメラとファインダーのないカメラがあります。EVFと呼ばれているファインダーですね。カメラの上に付いている小さい覗き穴です。
これは一眼レフカメラであればレンズが取り込んだ景色をそのまま映しているファインダーになるのですが、ミラーレスのEVFは背面モニターと同じでレンズが取り込んだ景色を映像に変換したものが写っています。
では、「ファインダーなくてよくない?」
ってなりますよね。ミラーレスのEVFはただの飾りなのかと。実はそうではありません。
皆さんは、経験したことはないでしょうか。天気の良い日に外でスマホを開くと画面が見えないという現象。スマホの画面を最大まで明るくして何とか見えるかどうか、逆手で太陽光を遮って何とかスマホを触れるみたいな時ですね。
この現象、カメラの背面モニターだと同じことが起こり得るわけです。スマホであれば、そこまで画面がしっかり見えなくても何とかなる場面も多いですが、写真撮影においてきちんと見えないのは致命的です。
思っていた画角で撮れていない。
白飛びしている。
ピントがあっていない。
上記のようなミスが起こりやすくなってしまいます。カメラにとって、明るい環境は決して良いことだけではないです。
そういう場面で役に立つのが「ファインダー」です。ファインダーは周囲の光を無視して撮影できるため、天気の良い日に写真を撮る上では非常に役にたつ機能です。
というわけで、写真撮影がメインの方でしたらファインダーが付いているカメラをおすすめします。
ただし、ないと全く撮れないというわけではありません。特にPモードと呼ばれるオート設定で撮影することで何とかなることも多いです。写真に慣れてきて、オートではなく自分で設定をいじって撮りたくなった時に、ファインダーが欲しくなることが増えてくると認識しておいてください。
違い⑦ 充電端子
これはそんなに難しい話ではないですが、見落としがちな大事な話です。今のカメラの充電端子は「microUSB」か「Type-C」どちらかのことがほとんどです。新しいものはType-Cが多くなっています。
ここで、問題になるのが互換性です。旅先で、カメラを充電したいとなった時に、スマホと充電器が同じ、パソコンと同じであればケーブル1本だけ持っていれば両方で使うことができます。
逆にカメラだけ「microUSB」だとカメラ用に充電ケーブルを持ち運ばなければならないため、荷物が嵩んだり、忘れる理由にもなってしまいます。
最近のAndroidスマホはほとんどがType-Cです。パソコンもWindowsもMac、iPadもType-Cです。(iPhoneだけlightningですが。)そういう点も踏まえると、Type-Cのカメラの購入がおすすめです。
違い⑧ 保存メディア
最後に、カメラの保存メディアについてです。これも充電端子と同じで見落としがちなポイントです。
カメラの保存はエントリー機種から中級機であればSDカードが対応になっていることが多いです。SDカードは比較的安価に購入できるため、2,000円もあれば十分なものを購入することができます。メモリー容量は、64GB以上が安心かなと思います。動画を撮る方は128GB以上にしましょう。
しかし、問題はここからです。カメラの保存メディアには「XQD」「CFexpress」と呼ばれるメディアがあります。上位機種のカメラでも、SDカードも対応しているものであれば良いのですが、稀に「XQD」「CFexpress」しか対応していないカメラがあります。
この2つのメディアはSDカードよりも非常に高価で、8,000円以上するものがほとんどです。その分転送速度が早かったりとメリットもあるのですが、これからカメラを始める初心者の方にとってはメリットの感じにくいものです。
むしろ高価な分デメリットになります。
カメラの保存メディアの対応表は確認しておきましょう。
まとめ
改めてまとめると
- メーカー:大手6メーカーから選ぶ
- センサーサイズ:フルサイズでなくても十分
- 画素数:1200万画素以上
- 連写速度:気にしなくて大丈夫
- 手ぶれ補正:ある方が良い
- ファインダー:慣れてきたら欲しくなることが多いので、あるにこしたことはない
- 充電端子:Type-Cがおすすめ
- 保存メディア:SDカード対応しているものが◯
こんな感じでしょうか。
これからカメラを購入される方はぜひ参考にしてみてください。
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