撮った写真を改めて見返したらピントが合ってなかった。
なんか手ブレしてて綺麗に写っていない。
カメラを始め出した初心者の時は、上記のような悩みは尽きません。
せっかくの記念写真や思い出の写真もピントが合ってなければ気持ちが萎えますよね。
ピントの合った綺麗な写真を撮る方法はたくさんあるのですが、今回はその中でもシャッタースピードについて紹介します。
この記事の対象者
- 見返したらブレた写真が多くて悩んでいる方
- ピントが思ったところに合ってなくて後悔したことがある方
ブレたりピンボケする理由
写真を撮っていく中でブレたり、ピンボケする理由はたくさんあります。
代表的なところだと、
①撮影中に被写体が動くことによって被写体だけがブレてしまう。【被写体ブレ】
②撮影中にカメラを動かしてしまうことで写真全体がブレてしまう。【手ブレ】
③そもそもピントを合わせたい位置がずれている。【ピントズレ】
このような理由が多いです。
今回は、これら3つの理由を回避し
しっかりピントが合っている
被写体がぶれていない
いわゆる「失敗写真」を作らないために、絶対に気をつけるべきことを紹介します。
①シャッタースピードを意識しよう
そもそもシャッタースピードとは
シャッタースピードとは
「シャッターが開いている時間」のことで、「光を取り込んでいる時間」とも言えます。
写真のイメージとしては、「その一瞬を切り取る」だと思いますが、厳密にはこの「一瞬」にも時間があります。
例えば、「1/1000秒」を切り取ることもできますし、「1/20秒」を切り取ることもできます。場合によっては、「1秒」「4秒」を写真にすることもできます。
もし仮に4秒を切り取るとなった場合、その4秒の間に写っているものが動いてしまうと、動いた残像が写ってしまい写真としてみた時にブレてしまうということになります。
ブレない写真を撮るためには、シャッタースピードを高く(速くする)することが重要です。
撮影モードを「シャッタースピード優先」にする
では、ブレていない写真を撮る方法ですが
まずは撮影モードを見直してみましょう。よく写真がぶれてしまうと言う方は、PモードやAUTOモード、Aモードにされている方が多いのではないでしょうか。さらに屋内や暗いシーンの時にミスが増えているはずです。
PモードやAモードは、カメラがシャッタースピードを自動で決めてくれる設定です。
明るい炎天下の屋外とかであれば、上記のモードでも露出(明るさ)やF値とのバランスで1/1000や1/600などになることも多く、失敗することは少ないのですが
屋内や夕方以降の暗くなってきたシーンになると写真の明るさを保つために1/60や1/30のような設定になることが多いです。
シャッタースピードがこのぐらいまで遅くなってしまうと、動物などの動き物の撮影はもちろん、手ぶれ補正の付いていないカメラの場合手ブレを起こしてしまう可能性も上がってきます。
そういったときは、
具体的には走っている犬猫ちゃんであれば1/600以上、座っていて走り回るような状態でない場合は1/200ぐらいを維持してください。
被写体が動かない撮影の場合は、シャッタースピードはいじらず脇を締めて撮影中にカメラを動かさないように意識するだけで1/30以上あれば撮影できるはずです。
この2点に気をつけて撮影することで失敗写真を激減させることができます。
【シャッタースピードを上げると画面が暗くなる場合】
屋内でシャッタースピードを上げると、暗くなってしまって写真が綺麗に撮れない場合があります。
その場合は、
ISO感度の設定を見直す
F値の低いレンズに交換する
この2つを見直すことで解決できます。
ISO感度を上げる
1つ目はカメラの設定です。Sモードであれば基本的にISO感度は自動であがっていくはずですが、大元の設定でISO感度の上限を下げてしまっている場合は暗くなってしまいますので、設定の見直しをおすすめします。
ISOを上げるとノイズが乗ってきてしまいますが、スマホで見る分にはそこまで気になりませんし、RAW撮影される方ならLightroomのノイズ除去も進化しているので割となんとかなります。
ノイズはきにしない
よくISOは3200までなどの記事を目にしますが、それはプロの商用写真のような場合のことで、初心者の趣味カメラマンが3200までなど気にする必要はありません。
ISOを気にしてシャッタースピードを遅くすると、ブレた失敗写真が完成されるわけですが
ISO感度が高くてノイズの多い写真
ブレた写真
この2つの場合、ノイズの多い写真はカメラのノイズ軽減設定を強にして解決できたり、RAWで撮影しておいてノイズ除去をかけることで修復できる場合もありますが、
ブレた写真についてはどうしようもありません。
記録にすら残らない写真になってしまうブレだけは避けておきたい項目です。
F値の低いレンズに交換する
これは撮影方法ではありませんが、レンズを交換することで暗所でもより綺麗に写真を撮ることができるようになります。F値は低ければ低いほど多くの光を取り込むことができるので、SSをあげても十分に光を取り込め、ISO感度をあげなくても良くなります。
単焦点のF1.8のレンズなどは比較的安価でF値の低いレンズになるので、用途に合わせて1本持っておくことをおすすめします。
また、F値の低い単焦点は暗いシーンだけでなく明るいシーンでもボケ感のある写真を撮ることもできるので、どんな場面でも活躍できます。
②手ぶれをさせないために
被写体ブレに関してはSS(シャッタースピード)を上げて対応するしか方法はありません。
しかし、止まっている被写体なのにぶれてしまう(夜景など)の場合にはさらに2つに対策があります。
手ぶれ補正機能
その1つが、「手ぶれ補正」機能を活用することです。至ってシンプルな方法ですが、意外と手ぶれ補正をOFFにしたまんまの方がいます。手ぶれ補正機能は次に紹介する「三脚撮影など」をする時以外は基本はONにしていて問題ありませんので、設定を見直してください。
三脚を活用するなどしてカメラを固定する
手ぶれ補正機能で数段分、手ブレを抑えることができますがさらに確実なのが「三脚を活用する」方法です。
もちろん、大きな三脚を持ち運べる状況であればそれが一番です。ただ、実際問題常に大きな三脚を持ち歩くのは億劫ですので、
「ちょっと撮影頑張ろうかな」
という時は、ミニ三脚を持ち出してみてはいかがでしょうか。
こういった小さい三脚であればカバンの中にも収納できますし、カメラを固定するのにも役に立ちます。
ただし、あまり大きなカメラやレンズをつけている場合は対応していない場合もありますので重量はしっかり確認してください。(カメラを固定できず、倒れてしまう場合があります。)
③オートフォーカスエリアを小さくしよう
さて、被写体ブレや手ブレを防ぐことができたとしても、そもそもピントがずれていては話になりません。
人の顔にピントを合わせたはずなのにいざ見返したら手前の荷物にピントが合ってた。
みたいなことってありますよね。そういう時は、「AF設定」「AFエリア」を見返してみてください。
初期設定では、「オートエリアAF」のような名前の設定になっていて「全面の中からカメラが自動でピントを合わせる」ようになっています。 この設定の場合、顔にピントを合わせたくても、手前の花や荷物などの余計なものにピントが持っていかれる場合があります。
最近では、「瞳AF」「顔AF」などの人間の顔や瞳にピントを合わせてくれる機能もありますが、この機能を使うと人には合わせられますが、人をあえてぼかしたいときなどは逆に設定が邪魔をしてしまいます。
ですので、人以外(もしくは、顔AFがないカメラ)を撮影する場合は、自分でピントを合わせるポイントを選べるシングルAFやピンポイントAF設定にすることをおすすめします。
こうすることでピント面を指定できるので、意図しないところにピントが合う可能性を限りなく下げることができます。
人にピントを合わせたいとき ⇨ オートエリアAF+顔AF(瞳AF)
人以外にピントを合わせたいとき ⇨ シングルAF、ピンポイントAF
まずは失敗写真を減らすように意識しよう
写真が上手くなるために何が必要か。
と考えることも多いですが、まずは撮りたい被写体をしっかり撮ることができることが最優先です。
どれだけ構図にこだわっても、現像が上手くなっても、そもそも被写体をブレていたら意味がありません。意図してブレさせた写真は◎ですが、意図していないブレは失敗です。
記録写真にもならないので、最低限の写真を撮るために、
シャッタースピードを高くする
手ぶれ補正対策をする
AFエリアを絞る
この3つを意識して撮影してみてください。
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