NikonのミラーレスはZ8以上じゃないとAFが遅いって聞くしなあ。
Z9は大きすぎるし、Z8は小型化されてて性能は同じだし魅力的か?
でもZ8は中古で50万円。高画素ならZ7(中古20万円)とかZ7Ⅱ(中古30万円)でも十分そうな気もするしなあ。
昨今、非常に勢いのあるフルサイズNikonミラーレス市場。
2024年3月時点では
旧製品も含めると8機種となっております。特に2023年に新たに登場したZ8とZf はどちらも発売日に届かないほど予約が殺到した人気カメラでもあります。(ちなみに私もどちらも購入しました。)
これだけラインナップが増えてくるとNikonのミラーレスカメラは何を買ったらよいのかと悩んでしまいますね。
そして今回は悩んで悩んで購入したNikonZ8(+Z5)を1年未満で手放して旧製品のZ7とZfを購入した理由をお話しさせていただきます。Z8の購入を検討されている方や旧製品のZ7が気になっている方の参考になれば幸いです。
この記事の対象者
- NikonZ8の購入を検討している方
- NikonZ7の購入を検討している方
- Nikonのミラーレスを検討しているが何を買うか決めきれない方
そもそもZ8を購入した理由
そもそも結果的に1年以内に手放すことになったZ8をどうして購入したのかということですが、
①ブライダルフォトグラファーとして働きだしたから。
②NikonZ9は大きすぎたけど、小型でフラッグシップ性能のカメラを使ってみたかった。
この2つが主な理由になります。ちなみにZ8購入前はZ5とZ30 を持っていました。
カメラマンとして働くにあたり、フルサイズ機が2台必要でしたのでどちらにしても1台何かしらを購入しないといけなかったという背景と、Z8を購入してしまえば失敗したときにカメラのせいだと言い訳できないので自分のせいにしないためにも良いかなと判断しての自己投資でした。
実際、Z8を購入して非常に満足していました。「買ってよかった」と思うことばかりです。
泣く泣く手放したことに変わりはないので、ぶっちゃけ今でも「Z8よかったなあ」と思うことは多々あります。
Z8を手放そうと考えた理由
さて、ではなぜ今回そのZ8を手放したのかということですが、これは大きく3つの理由があります。
①本業の都合でカメラマンとしての活動が減った。
②高画素を仕事でぶん回すのは編集が大変だった。
③趣味で普段持ち出すならZ8よりもZfの方が魅力に感じた。
仕事でカメラを使う機会が減った
①についてですが、基本土日の結婚式にカメラマンとして参加していたのですが、土曜日に仕事が入ることが増え、なかなかカメラマンとしての活動が難しくなりました。趣味メインになるなら、ここまでハイスペックのカメラを持つよりもレンズとカメラに資産を分けた方が幸せになれるのではないかと判断しました。
高画素機を意味もなく仕事で使うのは大変
また、②についてはカメラマンとして働いていて感じたことですが、趣味で4000万画素以上の高画素をぶん回すのは非常に楽しいです。家に帰ってからの編集で自由にトリミングして全体を調整することもできますし、より高精細で損はないです。
ただし、カメラマンとして仕事で撮影すると1日に1000枚以上を撮影し、その中から400枚程度をセレクトし編集をかけていく必要があります。そこまで1枚1枚を丁寧に追い込んでいく工数は割けないので、
後でトリミングしなくてよいようにフレーミングする
が基本になります。そうなると、高画素のメリットのトリミング耐性がなくなりただただデータ容量が重たく編集負荷の大きな素材になってしまいました。
納品データもそこまで大きいものが必要なかったため、高画素ではなく2400万画素程度の中画素カメラでも十分だなと思いました。
Zfが入荷された
そして、Z8放出の決め手になったのが「NikonZf」の入荷でした。
仕事よりも趣味の要素が強くなった私にとってZfというクラシカルなデザインは非常に魅力的でした。
いつかZfcのフルサイズ版が出たら、、、
と思っていた矢先の発表でしたので、とりあえず半年入荷待ちということもありましたが、まずは予約しておこうと昨年のうちに予約を入れていたのです。
そのZfがカメラの仕事が減ったとたんに入荷の連絡。これはもうZfを購入するしかない。
ただ、いうてもZfは30万円弱するカメラです。さすがに、Z8とZfの2台持ちにするのはビビってしまいました。Zfを迎え入れるならZ8は費用も考えて下取りに出すか。。。
費用的な問題もありますが、それ以上に趣味でしかほとんどカメラを持たなくなった私にとってZfを普段使いすると考えるとZ8がタンスの肥やしになってしまう可能性が非常に高かったのです。
これが非常に怖かった。50万円もするカメラを使わずにおいておくぐらいなら、別のカメラとレンズにしてしまった方が撮影体験の幅が広がると判断しました。
Z7ⅡではなくZ7を選んだ理由
上記の流れから
元所持カメラ:(メイン)NikonZ8 + (サブ)Z5
現所持カメラ:(メイン)NikonZf + (サブ)Z7
に入れ替えを行ったわけです。では、NikonZfをメイン機に置いたとしてどうしてサブ機をZ7にしたのか。
長いレンズをつけられるグリップのしっかりしたカメラが欲しかった
今まで、NikonZ8を使っていたのでグリップ感に不安を抱えることはありませんでした。しかし、Zfに切り替えたことでどうしてもグリップ感が落ちてしまうので、望遠レンズなどの大きめのレンズをつけた時のバランスが悪くなってしまうのが問題でした。
とはいえ、大きめのレンズをすべて手放すわけにもいかずNikonのミラーレスの中でもグリップに安心感のあるカメラが一台欲しかったのです。
※Zfに上記のSmallRigのエクステンショングリップもつけて活用するときもありますが、それでもどうしても心もとない部分はあります。
Zfと被らない高画素カメラが欲しかった
せっかく2代目を購入するのであれば、Zfと違うことができるカメラが欲しくなりました。
もともとの第一候補としてはZ6Ⅱが価格的にも性能的にもよいかなと思っていたのですが、どうしても性能的にはZfの完全下位互換になってしまうので使用頻度に心配がありました。
サブカメラとはいえ、タンスの肥やしにはしたくなかったので買うからにはZfとは違う役割のカメラが欲しいなということで高画素に絞って検討することにしました。
Z7とZ7Ⅱの違いに10万円の価値を感じなかった
Nikonの高画素と言えば、Z7とその最新モデルのZ7Ⅱです。※最新モデルと言いつつも、Z7Ⅱも2020年のカメラですからいつ次のZ7Ⅲが出てもおかしくない状態ではありますが。。
普通に考えるなら、Z7ではなくZ7Ⅱの方がよいのでしょうが私にとってこの2機種の差に10万円の価値を感じることができませんでした。
もちろん、エンジンが2基搭載されていたりバッファが2倍近くなっていたりと様々な進化がありますが、その中でも私が比較したかった項目は2点です。
①AFの差
もともとZ5を使っていてたまにストレスを感じていたのがこのAFエリアモードの差でした。Z5と初代Z6、Z7はオートエリアAFの場合でしか人物(瞳)・動物AFを使うことができません。1人しか撮影者が老いないシーンであれば問題ないですが、複数人いる中で1人にピントを合わせたいときに非常に面倒です。
その点、Z7Ⅱの場合、ワイドエリアAFでも活用できるためAFの範囲を絞ったうえで瞳認識をさせることができました。
これは私が最後までZ7ⅡにするかZ7にするのか悩んだところではありますが、最終的にZ7を選んだ理由としては
あくまでZ7はサブであり、人物撮影やAFが必要になるシーンの時はZfを使えばよいか と割り切ることができたからになります。
ちなみにAFの速度の差についても言及されることが多いですが、正直AF速度が必要になる場面での撮影自体があまりないですし、その場合はZfを持ち出します。というか、Z7もファームウェアアップデートでAF速度はそれなりに進化しています。お仕事でゴリゴリシビアなシーンで使う方以外は問題なく使えるAFです。
②保存メディア
これも少し悩みました。なぜかNikonZ6とZ7はシングルスロットです。
なぜ、Z5ですらダブルスロットなのにシングルで販売したのでしょうか。
と、思う部分はありますが正直アマチュアで遊びで使う分にはそこまで気になりません。そもそもCFexpressがそんなすぐに壊れることはないですし、サブ機なので普段からハードワークしているわけでもないですからね。
これについても1つ目と同じで、ダブルスロットが必要なお仕事の場面ではZfを基本使うことにすると思います。(カメラの仕事が増えてきたらZ7Ⅱやその後継に今後切り替えるかもしれませんが。)
とまあ、そんな感じで上記2点が最後まで非常に気になっていた点ではありますが現時点の使用目的であれば10万円追加してZ7Ⅱにするよりもその費用をレンズ資産にする方が楽しめると判断しました。
その時必要なスペックがあればそれでよい
今回のカメラの入れ替えを経て改めて感じたことは
ということです。
特にZfのように性能もそうですが所有欲を満たしてくれるようなカメラを持つことで、強く感じましたね。それに今まではYoutubeのレビューなどでZ6,Z7はAFがよくないとかシングルスロットでよくないとか色々ありましたが、実際に使ってみると全然不自由なく活用できています。
人ぞれぞれ必要なカメラのスペックは違うんだと認識することができました。
みなさんもカメラを購入するときはカタログスペックの優越ではなく実際に自分に必要な性能が何なのかを理解して情報を判断するようにしましょうね。
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