「撒き餌レンズ」って単語を聞いたことあるけど一体どんなレンズのこと?
「撒き餌レンズ」はコスパが良いってほんと?
「撒き餌レンズ」はメーカーが買わしたいレンズだから買うべきではない?
ネットやYoutubeでミラーレスカメラについて調べていると【撒き餌レンズ】という単語をよく見る野ではないでしょうか。
特にこれからカメラを始めたい方はレンズ選びに迷うことも多いでしょうから「撒き餌レンズ」とは一体どんなレンズなのか気になるポイントですよね。
というわけで今回は、「撒き餌レンズは購入するべきなのか」について紹介していきます。
この記事の対象者
- 「撒き餌レンズ」について知っておきたい方
- レンズ選びに並んでいる初心者カメラマンの方
- これからカメラを趣味で始めたい方
結論:【撒き餌レンズ】はおすすめ
結論ですが、「撒き餌レンズ」は誰にでもおすすめできるレンズです。特に、これからカメラを始めようとする方であれば非常におすすめです。
撒き餌レンズをおすすめする方々をまとめておきます。
これからカメラを始めて買う方
単焦点レンズを1本も持っていない方
スナップ撮影をメインに考えている方
撒き餌レンズとは
そもそも「撒き餌レンズ」とは何かということですが、
【撒き餌レンズ】
数あるレンズの中で、性能のわりに他より圧倒的に安価に購入できるレンズ
になります。
各カメラメーカーがレンズを販売しているわけですが、なぜかどのメーカーもすべてのラインナップの中で数本だけ異常に安いレンズを販売しております。それが「撒き餌レンズ」です。一部、メーカーによっては複数種類「撒き餌レンズっぽいレンズ」を販売しているところもあります。
しかも、ただ安いだけではなく【安いのに写りの良いレンズ】になっています。
なぜこういった撒き餌レンズがあるのかですが、意図としては
「まずはうちのカメラとレンズ使ってくださいよ!お安くしときますよ」
のマーケティングの結果だと言われています。いわゆる「お試しキャンペーン」「初回限定割引」みたいなもので、まずはそのメーカーのカメラを買ってもらうためにリーズナブルにしているというわけです。
では、なぜこの「撒き餌レンズ」がおすすめできるのか理由を分けて紹介します。
おすすめの理由
①とにかく安い
まずはやはり値段です。各メーカーの撒き餌レンズは本当に安いです。一例を出しておきます。
メーカー | レンズ | 新品最安値(23/05/13) |
---|---|---|
CANON(フルサイズ) | RF50mm F1.8 STM | 28,980円 |
NIKON(フルサイズ) | NIKKOR Z 40mm f/2 | 32,380円 |
SONY(フルサイズ) | FE 50mm F1.8 | 29,070円 |
FUJIFILM(APS-C) | XC35mmF2 | 23,360円 |
OMSYSTEM(マイクロフォーサーズ) | M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 | 24,980円 |
LUMIX(マイクロフォーサーズ) | LUMIX G 25mm F1.7 ASPH. | 21,980円 |
ここで、見てみてほしいのが特にフルサイズレンズの撒き餌レンズの価格です。通常、OMSYSTEMやLUMIXのようなマイクロフォーサーズのレンズと比べると同程度の性能であれば3倍程度値段の変わるフルサイズのレンズですが、撒き餌レンズに関してはそこまで大きな価格差はありません。
フルサイズデビューしたいけど、レンズが高いよなあ
という不安を払拭できる最初の一手にできるレンズです。
また、安価なだけではなく描写力の非常に高いため、
「安かろう、悪かろう」になることなく、長い間現役バリバリで活躍できるレンズたちです。
②小型軽量で使いやすい
そして、これらのレンズの良いところ2点目として「小型軽量」という点です。
何と上記の撒き餌レンズ群、すべて100g台になっています。
もしかしたら重さにピンとこないかもしれませんので、他のレンズの重さを出しておきます。
メーカー | レンズ | 重量 |
---|---|---|
CANON(フルサイズ) | RF24-105mm F4 L IS USM | 700g |
NIKON(フルサイズ) | NIKKOR Z 50mm f/1.8 S | 415g |
OMSYSTEM(マイクロフォーサーズ) | M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO | 382g |
こちら、各メーカーのレンズの一例です。ズームレンズや単焦点レンズを混ぜて紹介しておりますが、どのレンズも人気のレンズです。改めて重さをみてみると撒き餌レンズより圧倒的に重くなっています。
この「重さ」というのは、これからカメラを始める方にとって非常に重要な部分であり、いくら写真が好きでも重くて持ち運ぶのが辛いとどうしても撮影の機会が減ってしまいます。
【一番良くないカメラサイクル】
重くて大変なので持ち運ばない
↓
撮影経験が減る
↓
写真が上達せず面白く無くなる
↓
持ち出す回数が減る
⇩
以下繰り返し
このようなサイクルに陥らないためにも、最初は小型軽量のレンズで写真の撮影体験を増やしていくべきなので、100g台の小型軽量の撒き餌レンズは非常におすすめできるレンズです。
③F値が低く、ぼかしたい撮影もしっかりできる
そしてこれらの撒き餌レンズ、すべてのメーカーがF2以下の単焦点レンズを用意してくれています。
F値が低いレンズであれば
ボケ感のある立体的な写真がとりやすい
夜や室内などの暗所でも綺麗に写真が撮れる
というメリットが活かせるので、これまでスマホではイマイチ満足できず、カメラだからこそ撮れる魅力的な1枚を撮影したい方にとっては1本持っていて後悔のないレンズです。
夜景スナップや星空も撮影することができます。
解放F値が低いレンズは必ず1本は持っておきたいところなので、撒き餌レンズはF値の面から見てもおすすめの1本です。
撒き餌レンズのデメリット
撒き餌レンズだからというデメリットはないですが、撒き餌レンズ群(F1.8程度の単焦点)に共通するデメリットを紹介します。
①ズームしない
撒き餌レンズは単焦点レンズが多いです。単焦点レンズなので、安価なレンズでも描写が綺麗でF値が小さいというメリットが、逆にズームできないというデメリットがあります。
ですので、ミラーレスデビューで撒き餌レンズ1本のみで始めると
せっかくカメラを買ったのに遠くの写真が撮れない(望遠がたりない)
もっと広く写したいのに、これ以上下がれない。(広角がたりない)
ということが起こりえます。
自分が近づくことができない被写体(動物や飛行機、運動会)を撮影したい場合は望遠レンズ、風景やスナップでもう少し広く写したい場合は広角レンズを追加で購入する必要が出てくることを考えておいてください。
②沼への1歩
これはデメリットなのか微妙ですが、撒き餌レンズは本当よい写りをします。スマホでは撮れない綺麗な描写やボケ感は感動ものです。
各メーカーが「客寄せ」のために販売しているだけあります。
ですので、非常にカメラにハマりやすく、追加のレンズを検討したくなります。
ズームレンズや単焦点の他の画角、撒き餌レンズと同じ画角でもよりF値の小さいレンズ(F1.2など)など、いわゆる「レンズ沼」にハマりやすいのでご注意ください。
おすすめの活用法
撒き餌レンズは、最初の1本として非常におすすめです。しかし、画角が固定されているというデメリットがこれからカメラを始める買ったにとっては少し不便に感じるかもしれません。
その点を考慮して、もう少し費用をかけられる方であれば
のような組み合わせでレンズを購入されることをおすすめします。
便利ズームがあると本当に”便利”
便利ズームとは「高倍率ズームレンズ」のことで、24mm~200mmであれば約8倍ズームということになります。
便利ズームのメリットは
- レンズ交換の必要なく広角から望遠まで対応できる
- 手頃な価格で購入できる
ことであり、逆にデメリットは
- 画質はそこまでよくない
- F値が低く、暗所やボケ感の欲しい場面は苦手である
ということです。
撒き餌レンズ(単焦点レンズ)は「画質が高い」「F値が低い」のが強みのレンズなので、便利ズームのデメリットを補完できる位置付けのレンズになります。便利ズームと撒き餌レンズを持つことで、双方のデメリットを軽減し、メリットを最大限活用できるようになります。
こうすることで、広角から望遠までカバーしつつシチュエーションによってはしっかりボケ感のある写真も撮影できるようになります。
ここから始めて、皆さんの撮影スタイルごとにレンズの追加購入や入れ替えを検討していくのはいかがでしょうか。
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Leandro Marsh
Reign Garrett
Jrue Miranda
patches craigmile
yanixan hinnershitz