今日はせっかくの結婚式だし、カメラを持っていこう!
友人の晴舞台をきれいに残してあげたい
でも、結婚式にカメラを持っていてマナー違反にならないだろうか
一眼レフ、ミラーレスカメラを持つと、結婚式の参列時に持ち込みたくなりますよね。普段、仕事で結婚式の撮影をしていると、友人の参列者の方々がカメラをもって参加されているところもよく見かけます。
ただ、結婚式にカメラを持ち込む場合、気を付けるべき点(マナーとおすすめ設定)がいくつかあります。これを知らないと、きれいに写真を残せないばかりか、新郎新婦に迷惑をかける場合もありますので、初めて持ち込みを検討されている方はぜひ確認してみてください。
この記事の対象者
- カメラをもって参列者として結婚式に参加予定の方
- きれいに結婚式で写真撮影をしたい方
- 新郎新婦から「カメラできれいに写真撮ってほしい」と依頼されて困っている方
マナーを守って、結婚式場やプロカメラマンの迷惑にならないように撮影する
まずは、こちら。当たり前のようでできていない方もいらっしゃるのがこれです。最低限気を付けるべきことをまとめておきます。
- 自席を離れてウロチョロしない
- 許可なく周りのモノに触れない、乗らない
カメラを持って自席外をうろうろしない
カメラを構えるとどうしてもより良い場所、角度、照明を見つけて撮影したくなるものです。それ自体は非常に大事なことなのですが、勝手な行動は周囲に迷惑をかけてしまいます。
特に結婚式場や披露宴会場は導線も限られているので、スタッフの方やプロカメラマンの移動を邪魔してしまう可能性があります。
新郎新婦はプロのカメラマン(スナップ写真・動画)にお金を払っています。プロもそれにこたえるために、ベストスポットを計算してやり直しのきかない現場で撮影を行っています。
正直、友人からの写真や動画データをもらうのもうれしいですが、新郎新婦が一番楽しみにしているのがプロのカメラマンの写真と動画です。その動画の質をさげてしまうような行動はだれにもメリットがありません。トラブルになる可能性もありますので、撮影の際はあくまでご自身のお席からの撮影にしておくようにしましょう。
また、式場のスタッフやカメラマンだけでなく、ほかの参列者にも迷惑をかけないように気を付けましょう。参加しているのは、気のしれている友人だけではありません。親族や上司はもちろん、相手方(新郎ゲストなら新婦側)のゲストの方もたくさんいらっしゃるはずです。招待された側が新郎・新婦の顔に泥を塗るようなことはあってはいけませんので、そこだけは気を付けましょう。
結婚式場内の備品に触れない、乗らない、動かさない
これも同じく、迷惑をかける行為ですので絶対にしないようにしましょう。
結婚式場の備品やセットはその日のために新郎新婦やスタッフさんが準備したものです。撮影のためとはいえ勝手に動かすのは失礼に当たりますので、お気を付けください。
また、新郎新婦の私物もしくは会場の備品ですので触って壊してしまったりがあってはいけません。これについても新郎新婦に迷惑をかけることになりますので、マナーは守りましょう。
F値が低いレンズをもっていこう
さて、ではマナーを守って撮影するとして、結婚式にはどのようなカメラを持っていけばうまく撮影できるのか。おすすめのレンズと設定を紹介していきます。
まず、持っていくカメラですが一眼レフでもミラーレスカメラでも、コンデジでも構いません。問題は、カメラの種類ではなくレンズです。
よりきれいにより印象的に、スマホよりも一段きれいな写真を撮影する
ためには、F値の低いレンズを用意してください。具体的には、開放F値(一番低い設定)で2以下で活用できるレンズであれば、使いやすいはずです。
お持ちのレンズのF値については、①レンズを見る②サイトで調べる のどちらかで簡単に調べられるはずです。
F値が低いレンズを使うことで、
- シャッタースピードを遅くしなくても明るい写真が撮れるので、よりピンボケしないきれいな写真が撮れる
- 背景をぼかしたより印象的な主題を浮かした写真を撮ることができる
このような効果を得られます。
夜間にスマホで写真撮影しようとすると、シャッター時間が長くてブレてしまう
という経験はありませんでしょうか。それの正体がこれです。明るい写真を撮るためにスマホが自動でシャッタースピードを下げているために、あのような長いシャッターになってしまいます。
もし、一眼レフやミラーレスのようなレンズ交換式のカメラをお持ちでキットレンズしかなくてF値を下げられないという方は1日だけレンタルすることもおすすめです。
上記のGOOPASSの場合、好きなレンズを自由にレンタルすることが可能なので、まずは結婚式を機会にF値の低いレンズを使ってみてください。そこから、F値が低いレンズの面白さに気づいたらぜひ1本F値の低い単焦点レンズ(F1.8の50mmがおすすめ)を購入してみてください!
シャッタースピードは1/125が目安
きれいに撮影するために大事なことがもう1つあります。それがシャッタースピードです。
F値の件でも説明しましたがシャッタースピードが遅いと、被写体がブレてしまいます。たまに誤解されていらっしゃる方がいますが、カメラについている「手振れ補正」機能は「シャッターを切っている時間にカメラを手で持っているときのブレを軽減」するものです。
撮影者の手ブレは抑えることができますが、どれだけ優秀な手振れ補正でも、3脚に固定したとしても、撮影している被写体が動いてしまっては写真はブレてしまいます。
結婚式では、そこまで動きの速い被写体を撮ることはありません。新郎新婦の歩いているタイミングでも「1/125」のシャッタースピードがあれば、ブレずに撮影できるはずです。まずは、「1/125」を基準にして動きものではないウェルカムスペースなどの撮影の際には「1/60」など撮影を遅くして、撮影してみることをオススメします。
結婚式場、披露宴会場は「暗所」になっていることが多いので、PモードやAUTOモードで撮影していると勝手にシャッタースピードが「1/30」とかになってしまっていることがあります。結婚式の撮影では、Sモードで撮影することでシャッタースピードを固定して撮影してみてください。
+α ISO感度とホワイトバランスを確認しながら撮影しよう
結婚式、披露宴での撮影では
F値を下げる
シャッタースピード「1/125」を基準にする
この2つが基本ですが、+αで意識できるときれいに写真を撮ることができる項目があります。それが、「ISO感度」と「ホワイトバランス」になります。
ISO感度は撮影に慣れてきたら!
ISO感度は、暗所で撮影しようとすると高くなるもので、ISO感度を高めることで暗所でもきれいに写真を撮ることができます。一方で、ISO感度を高めるとノイズが多くなり、写真がザラザラになってしまいがちです。ノイズが多く載らないようにISOも6400ぐらいまでで撮影できるようにチェックしてみましょう。(F値を下げる、SSを早くするとISOが下がります。)
ただし、最近のミラーレスカメラなどはISOが高くてもカメラ内でノイズ除去をする機能がありますので、まだまだ難しい設定はできないという方は、「高感度ノイズ除去」設定をONにしてしまえば、あとはISOAUTOで問題ありません。
ISOよりも、SS(シャッタースピード)が優先です。
ホワイトバランスは気になったら都度修正
一方で、「WB」とカメラに表記されているホワイトバランスですが、こちらはきれいに撮影するうえでは覚えておきたい設定です。
ホワイトバランスは、「色温度」と呼ばれ写真の色味を調整する設定です。基本はAUTOで大丈夫なのですが、カメラも万能ではありません。特に披露宴会場などは、オレンジ色の蛍光灯などが多いのでAUTO設定のままでは撮った写真が
なんかオレンジがかっていてきれいじゃない
みたいな感じになってしまいます。白色壁などの背景が必要以上にオレンジになっていたら修正しどころです。
モニターで確認しながらWBを修正してみてください。AUTOの中でも「晴天」「蛍光灯」などの設定を選べるカメラもありますので、その中から選んでもらって大丈夫ですし、ご自身でケルビン(色温度)を設定してもOKです。
撮った写真を見返して、色が変になっていないか都度確認してみましょう!
おすすめのレンズは?
ここまで、設定やマナーを紹介してきましたが、もしこれを機にレンズを1本買い足そうと悩んでいる方がいれば過去に掲載したこちらの記事も確認してみてください。
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